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山の日

以前は祝日のなかった8月に、2016年より山の日が新設され、祝日が増えました。

定義は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」

とありますが、ここのところ、山に親しむにはちょっと暑すぎやしませんか??

(個人の感想です。)

『山の恩恵に感謝する』とはいいますが、あなたはどんな恩恵を感じていますか?

 

もっとも手っ取り早いと思われる方法で、恩恵を行事食メニューで提供いたしました。

 

 

山菜ごはん

すまし汁

サイコロステーキ

くるみ和え

フルーツ

 

山の恩恵と言えば、まずは山菜ではないでしょうか。

 

残念ながら自前で用意した山菜、とまではいきませんが数種類の山菜で炊き込みご飯を用意いたしました。

 

そして、山があり、木々が生い茂っているために適度にもたらされる恵みの雨。

畑の土壌の管理や牧草の生育に欠かせないものです。

日本国土の実に70%ほどを占める山林があってこそ、豊かな水資源があります。

生きとし生けるすべての命に必要な水。

こうして育った作物や畜産物、感謝しながらいただきました。

 

 

さて。

話は変わりますが“山”という一字で“比叡山”を表す場合もあることをご存知でしょうか。

 

日本に広く信仰されている仏教。各宗派の開祖の多くが比叡山に於いて修行をしたことから、比叡山は「日本仏教の母山」とも呼ばれます。そんな比叡山に敬意を表し、“山”で比叡山を示すようになったとも言われます。(諸説あります。)

 

比叡山にまつわる逸話をひとつご紹介させてください。

 

比叡山延暦寺は天台宗の総本山です。国宝に指定されている総本堂『根本中堂』には、天台宗開祖の最澄が自ら灯したとされる【不滅の法灯】があり、日々、延暦寺の僧侶が火が消えぬよう油を継ぎ足し、1200年以上にわたってその灯を守り続けています。

延暦寺の僧侶は大勢おりますが、なんと当番などは一切なく、各々が、大事な法灯を守りたい、という心持ちで油が切れていないか確認しにいくそうです。

法灯にしてみたら(さっきも別の人間が覗きに来たのに、また誰か来た!)という具合でしょうか。

無論、法灯にそのような感情があるかどうかは私の想像に過ぎませんが、この様子から、ある四字熟語が生まれた、と言い伝えられています。

 

もうおわかりになりましたか?

 

 

油断大敵

 

誰かがやるだろう、と人任せにするのではなく、自分で確認する。

 

そうして、油が断たれることを防ぐ延暦寺の僧侶の皆さん。

 

様々な現場においても、重要なことなのではないでしょうか。

 

一瞬の油断が命とり

 

油断大敵

 

いま一度、心に留め置きたいと思います。

 

 

 

 

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